2013年期待ムービーベスト10

1位 マン・オブ・スティー

2位 ゼロ・ダーク・サーティ

3位 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語
4位 DOCUMENTARY OF AKB48 NO FLOWER WITHOUT RAIN

5位 華麗なるギャツビー

6位 劇場版 TIGER & BUNNY -The Rising-

7位 風立ちぬ
8位 リンカーン

9位 映画 鈴木先生

10位 劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

2012年マイベストブックトップ10

1位 PLANETS vol.8

PLANETS vol.8

PLANETS vol.8

2位 日本2.0 思想地図β vol.3
日本2.0 思想地図β vol.3

日本2.0 思想地図β vol.3

3位 希望論
希望論 2010年代の文化と社会 (NHKブックス)

希望論 2010年代の文化と社会 (NHKブックス)

4位 AKB48白熱論争
AKB48白熱論争 (幻冬舎新書)

AKB48白熱論争 (幻冬舎新書)

5位 文化時評アーカイブス2011-20126位 グラゼニ1〜8
グラゼニ (1)

グラゼニ (1)

7位 前田敦子はキリストを超えた
前田敦子はキリストを超えた: 〈宗教〉としてのAKB48 (ちくま新書)

前田敦子はキリストを超えた: 〈宗教〉としてのAKB48 (ちくま新書)

8位 情報の呼吸法
情報の呼吸法 (アイデアインク)

情報の呼吸法 (アイデアインク)

9位 独立国家のつくりかた
独立国家のつくりかた (講談社現代新書)

独立国家のつくりかた (講談社現代新書)

10位 ニートの歩き方
ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法

ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法

2012年マイベストムービートップ10

1位 おおかみこどもの雨と雪

2位 DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on

3位 ドライヴ

4位 エヴァンゲリオン新劇場版:Q

5位 ドラゴン・タトゥーの女

6位 桐島、部活やめるってよ

7位 ダークナイト ライジン

8位 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ

9位 ヒミズ

10位 マネーボール

2012年マイベストソングトップ10

1位 livetune feat. 初音ミク - Tell Your World

2位 Gotye feat. Kimbra - Somebody That I Used To Know

3位 宇多田ヒカル - 桜流し

4位 AKB48 - UZA

5位 Chris Brown - Don't Wake Me Up

6位 Nicki Minaj - Starships

7位 Taylor Swift - We Are Never Ever Getting Back Together

8位 きゃりーぱみゅぱみゅ - ファッションモンスター

9位 Jennifer Lopez feat. Pitbull - Dance Again

10位 Owl City & Carly Rae Jepsen - Good Time

幸福2.0

昨夜の朝生の感想を書いとく。
番組ではまず去年話題になった古市 憲寿の「絶望の国の幸福な若者たち」
絶望の国の幸福な若者たち
を参照した若者論から日本社会の問題点を洗い出す事が目的だった様で
途中の東浩紀の「一体何が問題なの?若者が幸せだって言っているんだからいいんじゃないの?」
というツッコミも入り、問題は若者が現状の生活に満足しているイコール将来に希望がない事が問題である事が明確になった。

しかしここで思うのは日本人が個人として生活に満足する人間が多いという今の日本の姿は
日本が戦後高度成長と共に長年目指して来た姿であり、それが達成された今後は
日本が社会全体で目指すべき姿、つまり「幸福」のイメージをアップデートしなければいけない。

幸せというと必ずと言っていいほど「結婚」の話になり、社会全体としての「未婚→人口減少」の問題と毎回混同されるが
人口減少の問題は番組中も話が出ていたがフランスの子供政策やスウェーデンのサムボ法の様なもので考えるべきで
「幸福」はそういう事とは別に考えるべきであり、「子供いなくても幸せ」という考え方である。

また逆に、子供産んだのに幸せになれない事がない様に社会構造を見直す事も重要で
それについては正月NHKで放送され、話題となって再放送も何度かされた「ニッポンのジレンマ」で宇野常寛が提案していたのはこうだ
戦後日本の社会設計のベースである家族構成は正社員の父親、専業主婦の母親に子供2人の4人構成であるのに対し
今後は非正規雇用の父親と母親に子供が1人または2人という家族構成をベースに社会設計し直さなければならない。

つまり選択肢がたくさんあってどれ選んでもいい社会に暮らせる事が「幸福」であるという事だ。

棟梁2.0 建築技術者の未来像

2011年 に読んだ本から今の自分の仕事に繋がりそうな事を正月に色々と考えていたのでここに書いときます。
また今後もtwitterには書けない長文はここに書いていきます。

過去の建築手法や図面から現在の情報技術であるCADへの移行、そして*BIMに至るまでの歴史を紐解き、これらの推移を考察する事により、これからの建築業界の動向を予測し、将来建築技術者に必要とされる職能を再考する手掛かりとはならないだろうか。
(*BIMとはBuilding Information Modeling、簡単に言うと建築に特化した3次元CADの事 参考→http://bim-design.com/about/index.html)
例として、日本ではかつて棟梁と呼ばれる設計から施工まで一貫して司る役割が存在したが、意匠、構造、設備、施工と各分野で細分化、専門化が進み今では完全に分業、縦割り構造となっている。
しかし情報技術の発展やBIMにより、細分化された情報を可視化する事で各プロセスの統括が可能となった現在、棟梁という役割のアップデートを試みることが出来る→棟梁2.0
参考にしたのがコレ↓
一般意志2.0ルソー、フロイト、グーグル/東浩紀
一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル
一般意志2.0では300年前のフランスの思想家ルソーの思想を現在の情報技術を用いて新しい民主主義や政治に実装するという大胆な提案をしている。コレと同じ手法で当時の棟梁と呼ばれた人達が一体何を考え、どの様なプロセスで仕事をしてきたかを考察し、BIMによる建築設計プロセス、合意形成、コミュニケーション、生産システムの変革が棟梁が持ってい た長年の’’経験’’や職人としの’’勘’’のオルタナティブと成り得るか検証できるのではないだろうか。
そしてコレ
→超線形設計プロセス理論
設計の設計
参考書籍は「設計の設計/藤村龍至 etc.」
藤村氏の唱える方法論である超線形設計プロセスはBIMと の親和性も高く、繰り返す模型製作をBIMに置き換えた時量産可能になり、棟梁2.0は意思決定プロセスにおいて「ジャンプしない、枝分れしない、後戻りしない」事で棟梁1.0的な経験や勘に依らず最適解を選択出来る。

一般意思2.0で書かれているのは、大衆の無意識を前に政治家や専門家が熟議を進める事で新たな民主主義を構築していく方法論であるのに対し、棟梁2.0はクライアントの無意識を可視化するわけでは無く、プロセスを可視化する事で専門家を統括していくのである。

近いものに藤村氏が「思想地図vol.3 特集•アーキテクチャ」に論稿しているグーグル的建築家像というものがある
NHKブックス別巻 思想地図 vol.3 特集・アーキテクチャ
検索可能な情報から匿名的に最適解を導いていく建築家像である。
さらにそのイメージを引継いだ対談集のアーキテクト2.0でより発展した議論を展開している。
アーキテクト2.0 2011年以後の建築家像―藤村龍至/TEAM ROUNDABOUTインタビュー集

また、昨年のUIA2011東京大会(第24回世界建築会議)で米国オートデスク社 副社長のフィリップ G. バーンスタイン
も似た様な事を言及していた。→http://special.nikkeibp.co.jp/ts/article/aaa0/112847/
向こうでは「棟梁」が「マスタービルダー」にあたり、今まで海外の契約社会におけるクライアントとコントラクターとの関係性と対照的に語られて来た日本独特の建築業界においても、この様な職能がグローバルスタンダードになる可能性が示唆されている。

などなど…

何か結論が出た訳ではないが、読んだ本の感想を述べるより自身の仕事に繋がる何かを考える方が生産的だと考えて記してみたが
脱サラでもしてじっくり専門的な文献とか漁ったりしない限り何の成果にもならないだろう。またふと何か思い立ったら書いていこうかなと……。(最初で最後かもw)