幸福2.0

昨夜の朝生の感想を書いとく。
番組ではまず去年話題になった古市 憲寿の「絶望の国の幸福な若者たち」
絶望の国の幸福な若者たち
を参照した若者論から日本社会の問題点を洗い出す事が目的だった様で
途中の東浩紀の「一体何が問題なの?若者が幸せだって言っているんだからいいんじゃないの?」
というツッコミも入り、問題は若者が現状の生活に満足しているイコール将来に希望がない事が問題である事が明確になった。

しかしここで思うのは日本人が個人として生活に満足する人間が多いという今の日本の姿は
日本が戦後高度成長と共に長年目指して来た姿であり、それが達成された今後は
日本が社会全体で目指すべき姿、つまり「幸福」のイメージをアップデートしなければいけない。

幸せというと必ずと言っていいほど「結婚」の話になり、社会全体としての「未婚→人口減少」の問題と毎回混同されるが
人口減少の問題は番組中も話が出ていたがフランスの子供政策やスウェーデンのサムボ法の様なもので考えるべきで
「幸福」はそういう事とは別に考えるべきであり、「子供いなくても幸せ」という考え方である。

また逆に、子供産んだのに幸せになれない事がない様に社会構造を見直す事も重要で
それについては正月NHKで放送され、話題となって再放送も何度かされた「ニッポンのジレンマ」で宇野常寛が提案していたのはこうだ
戦後日本の社会設計のベースである家族構成は正社員の父親、専業主婦の母親に子供2人の4人構成であるのに対し
今後は非正規雇用の父親と母親に子供が1人または2人という家族構成をベースに社会設計し直さなければならない。

つまり選択肢がたくさんあってどれ選んでもいい社会に暮らせる事が「幸福」であるという事だ。